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革製品の修理屋なのに、プラスチック製品の破損修理のご紹介!


この製品は夏の暑さを快適にしてくれるネッククーラーと言う商品です。

この写真は修復済みです。どこが破損したかと言うと、一番細い部分。



こうなってしまったら大抵廃棄しかないでしょう。

単に接着剤付けても絶対強度不足です。またすぐ折れるでしょう。

普通に使っていて折れたのであれば、元の設計自体に問題ありと言わざるを得ません。

買い替えてまた同じ破損が起こるより、「強度が上がるなら直す方が良い」ですよね。



今回の修理では根本的な強度不足ですので、ただ破損部分を修復するだけでなく、厚みを増して強度不足を解消します。


今回も当工房オリジナルの「セルレザー」を利用します。引張強度が極めて高いからです。

プラスチックの一番力がかかる部分に強度のある繊維を入れるので、非常に強度が上がります。

元形状より肉盛りできれば最強です。

可動部などにより肉盛りできない場合、プラスチックを削り、その上にセルレザーを盛って成型する方法を取ります。


この写真は凹凸がありますが、平滑にする作業を省いているからです。

外観にこだわりたい方はご要望にお応えいたします。



①適した接着剤を使って取付。

②そして破損部を溶かして再接着。

③溶かした凹部を埋める。

④平滑に加工(今回は省略)。

⑤セルレザーを使って肉盛り。

⑥色付け(省略可能)。

⑦仕上げ材を塗布して完成。



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