ベルトの無塗装革の自然な風合いを生かしたダメージ感の修復について
- bptanakad
- 2022年7月19日
- 読了時間: 2分
更新日:1 日前



今回はベルトの修復について。
多くの修理では塗装する業者が多いと思いますが、塗装は革の自然な色ムラや柔軟性を損なう事があり、好まない方もおられると思います。
今回は塗装無しでの修復をご紹介。


今回は分解後の作業となり、加工がしやすい好条件ですので、結構きれいにできます。
まずはベルト全体の歪みなどの型崩れ、バックル跡などの凹み変形をリセットします。
次の加工により、今回の半艶の平滑加工や、色的な革の表情を引き出して
使用感のある要素を取り除きます。
深い傷は残ります。(下の画像参照)
着色は元はブラックに近い色でしたが、ダークブラウンでの染色のみです。
濃い色ほど色ムラが無くなります。
革の表情も適度に引き出し、自然な風合いを残しました。



このままでは水の浸透性が高くなり、水濡れによるシミになりやすいですよね。
これも塗装しないで、ある事をする事で浸透しにくくする事が可能です。
バックルはシルバー風塗装です。凹凸の平滑作業は省いたので、段差あります。
ゴールド塗装を乗せて自然な風合いにするともっと良いと思います。
分解ができる場合はベルト以外でも同様の作業が可能です。
次も無塗装のベルトですが、劣化が進み、うろこ割れが深く起こっているベルトです。
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