ベルトの無塗装革の自然な風合いを生かしたダメージ感の修復について
- bptanakad
- 6月19日
- 読了時間: 2分

今回はベルトの修復について。
多くの修理では塗装する業者が多いと思いますが、塗装は革の自然な色ムラや柔軟性を損なう事があり、好まない方もおられると思います。
今回は塗装無しでの修復をご紹介。


今回は分解後の作業となり、加工がしやすい好条件ですので、結構きれいにできます。
まずはベルト全体の歪みなどの型崩れ、バックル跡などの凹み変形をリセットします。


次の加工により、今回の半艶の平滑加工や、色的な革の表情を引き出して
使用感のある要素を取り除きます。
深い傷は残ります。
着色は元はブラックに近い色でしたが、ダークブラウンでの染色のみです。
濃い色ほど色ムラが無くなります。
革の表情も適度に引き出し、自然な風合いを残しました。



現状では水の浸透性が高くなり、水濡れによるシミになりやすいです。
施工後も濃い色なので、そこまで目立たないとは思いますが。
これも塗装しないで、メンテナンスオプションに記載している防水加工をする事で浸透しにくくする事が可能です。
分解ができる場合はベルト以外でも同様の作業が可能です。

次も無塗装のベルトですが、上のベルトより更に劣化が進み、うろこ割れが深く起こっているベルトです。

施工後もダメージ感は減りましたが、まだ割れがみられます。
やはり早めにご依頼頂くのが良いですね。
結構どうしようもなくなってご依頼頂く事が多いので。


深いうろこ割れしていたので、分からなくすることは難しいですね。


側面を整えて完成。
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